家政婦「今年は才能ある子供が結構集まりましたな」 監督「中でも8番はここ10年でもピカイチです。期待していて下さい」 家政婦「それは結構。それに比べてあの35番は……」 監督「ありゃあダメですな。変に自信を持っていて全く周りが見えていない。ああいうのが一番困るんです」
監督「君、やる気が無いんだったら帰ってくれ」 35番「あります」 8番「待ってください!確かにこいつのプレーは独善的ですが、それは周りの選手にこいつに合わせられるだけのビジョンが見えていないからなんです!俺とこいつを同じチームにして下さい!」 監督「そこまで言うなら8番に免じて一度だけチャンスをやろう。しかし次は無いからな」
家政婦「結局は同じことでしたな…」 監督「全く周りが見えてないんですよ。ほら、今もああやってチャンスを潰して…」 35番「……」 8番(…………!!) 8番「へい、パス!!」 35番「………!」 8番(……ナイスパス!ここでもう一度あいつに預けて……)「今だ、シュート!!」 ズドーン!!!! コロコロ……… 一同「………………」 一同「ギャハハハハハハ!!!どこ蹴ってんだよ!基礎からやり直せ!!」 35番「……」 監督「やれやれ、こりゃ35番どころか、8番もとんだ見込違いでしたな」 家政婦(今のは…………!!)
〜その後〜 8番(近藤弘信):高校の選手権地区予選で前十字靭帯断裂。不良仲間とツルむようになり、バイクの事故で全身に重傷を負う。その後消息不明。 35番(山下悠輝):日本代表のエースとして、日本を初のワールドカップ準優勝に導く。アナウンサーに得点王を誰に捧げたいか問われ、暫しの沈黙の後、「僕をこの場所に導いてくれた全ての人に」。 |