ミカさんへ
ご無沙汰しております。 寒さが厳しい時期となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
おふたりの挙式のすぐあと、ミカさんから頂いたお手紙にお返事しています。 あの頃のこと、覚えていらっしゃいますか?
はじめてミカさんが式場にいらした時はたいそう驚きました。 一緒に将来を約束したはずだった私を捨ててどこかへ行ってしまった彼が、ミカさんと連れ添って現れたのです。 それでも私は辛い気持ちを抑えて、素敵な式になるように精一杯お仕事しました。 ウェディングドレス姿のミカさんと手を繋いだ彼の幸せそうな笑顔、そしてその時の胸の痛みは、今も忘れることができません。
でもその笑顔は今、すぐ隣で私を優しく見守っています。 少し時間はかかってしまいましたが、彼は私のもとに戻ってきてくれました。
きっと幸せの絶頂にあったことでしょう、ミカさんはあのお手紙に「3ヶ月間、ほぼ毎週通うのが楽しくてあっという間だった」なんて書いてくださいましたね。 皮肉なものだな、と思います。 その3ヵ月間があったおかげで、私と彼の絆がもう一度深まる結果になったのですから。
幸せになるはずだった結婚生活を3年で終わらせる原因を作ってしまった私は、ウェディングプランナー失格かもしれません。 せめてもの償いとして、これから彼を全力で幸せにしたいと思っています。
そして、願わくはミカさんにも幸せが訪れる一年になりますように。
あけましておめでとうございます。
ひとみ
2016年元旦 謹賀新年 |