国の名前 『弓』
『弓』のプロフィール
靴屋に椅子がある。足が無い。
足が無い椅子らしく車椅子に座ってる。 文字にすると意味がわからなくて、たいていの人はここで落語を辞めてしまう。 落語家から転職、便箋を買う。 便箋の始まりって、線が引いてある上と下どっちなんだろう。
車の中で一輪車の練習してる。 一輪車は上手くなるスピードが勝負。 誰かに見られたら恥ずかしい、死ぬ覚悟もある。
車の中にはもう自分の墓がある。車の中だと、彫ってある名前が自分じゃないみたい。
テレビが勝手に生えてくる。秋に多く見られる。 テレビをお金で買おうとすると、財布に警告が出る。 無視してると警察も来るが、カラオケの看板が落ちてきて死ぬ。
大家族がテレビに出てたら、既に父親が死んでるか調べる。大家族の葬式に俺みたいな人がいる。 髪型と、名前が俺。 それ以外はこの国。
髪型と名前以外、俺とこの国はそっくり。 もうしばらく会ってないけど、お互いにそう思ってる。 煙突が多い、誇らしい。 今日も軍手が落ちてる、この生き写しが。 エレベーターの上にいても死なないゲームのこと俺も国も豚って呼んでる。
2009年の冬以降、ずっと雪が降ってる。 雪に最初に気付いたのは弟。誰の弟とかではなく、こういう時に一番早いのは弟。 それか、弟にだけ異様に懐く犬。 異様に懐く犬、人間みたいな病気にかかる。近寄るな。
雪が積もるから信号機は縦で、箸置きも縦。 箸置きが縦だから味噌汁も縦。
箸置きが縦だから人間は横、寝ながら食べる。 つまり味噌汁は常に人間の一歩先を行っている。 いつかこいつを越えてやる、眼帯の裏に彫る。
眼帯は最大まで引っ張ると光るから、 弓なんやと思います、豚の新作面白い。 |