No.3277 結果

20XX年、世界は炎に包まれた。
森は焼かれ、止まり木を失った鳥達は
やがて飛ぶことを嫌い、ついには力尽きるのであった。
また、人類は食糧を求め彷徨い
愚かな戦争を繰り広げ
罪のない人間達がひとり、またひとりと
この世から消えていったこの時代、
人工物だけが残る殺風景な星となってしまった…

ザッ、ザッ、ザッ…
「りえー！…りえー！居てたら返事してくれ、りえー！！」

ワンッ、ワンッ、ワンッ

「ま～たお前かぁ」

ワンワンワンワンッ！

「ごめんな、今日はこれっぽっちしかないんだ。
　すまないが、あげる訳にはいかないんだ。」

ワンワンワンワン！ハァハッハッハッ…

「そんなにお腹が空いたか…しかたない
　俺の分をやろう…はい、魚肉ソーセージ」

ワンワンワンワン！！

「なんだ、お腹が空いてたんじゃないのか？」

ワンワンワン！

「どうしたんだよ！こっちに来いってか？どこへ行くってんだよ？
　参ったな、りえが待ってるっていうのに…」

ワンワンワン！

「ちっ、仕方ない…ちょっとだけだぞっ！」

犬の後を追う石田純一

「おーい！どこまで連れてく気だぁ？」

ワンワン！

「分かったよ…って、ここは洞窟じゃないか！なぜこんなところに…」

ワンワンッ！

「お…おいっ！よせよっ！本当にどこまで連れてく気だ！！？」

ポチャン…ポチャン…

「さ…さむい…本当にここは今の世の中なのか？」

ワンッ！

「あっちか！待てったら待てよー」

タッタッタッタッ…

ワンッ!

「い…行き止まり？」

ワンッ！ワンワンワンッ！

「こ…ここを掘れってか？」

ワンッ！

「ったくもー…」

ガリガリガリガリ…

「こ…これは…化粧水…
　他にも…歯ブラシ…ブラジャー…パンティー…
　コ…コココ…コンドームまでっ！
　一体全体、どうなってんだ！！？
　全部、俺が隠れて捨てたものばかりじゃないか！！
　やい！犬、貴様どういうつもりだっ！」

謎の女「どういうつもりなのかは自分の胸に聞いてみなっ！！！」

「こ…この声は！！」

謎の女「ふふふ、勘のするどい男ね、どこで培われた力かしら、
　　　　そうよ、私が長谷川理恵。いや、石田理恵よっ！」

「り…りりり…理恵！！ち…違うんだっ！これには深い訳があってだな…」

謎の女（石田理恵）「おもしろそうね、聞かせて貰おうかしら」

「…この馬鹿犬にハメられたんだ！全部でっちあげの物語さっ！」

謎の女（石田理恵）「バカおっしゃい！この犬は私があなたの浮気捜査の為に…
　　　　　　　　　　　今日のこの日の為にプログラムしたラブラブDOLLレトリバー君よっ！」

「な・・・なにっ！？」

謎の女（石田理恵）「もう話すことは以上かしら？
　　　　　　　　　　不倫は文化の石田純一さん？」

「やめろ…やめろ…やめるんだ…
　そのパターはお前がコースデビューした日に買ってやった奴じゃないか！」

謎の女（石田理恵）「このパターで汚らわしい過去もろともおさらばよっ！
　　　　　　　　　　　死にやがれ！この裸足野郎っ！」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
　ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　あぁっ！！！」

ジリリリリリリリリリ…

「ゆ…夢か…やべっ、もうこんな時間っ！」

石田理恵「あなたー！いつまで寝てる気！！？」

「はい！起きまーす！起っきまーっす！」

石田理恵「あなた、昨晩すごいうなされてたわ。なにか悪い夢でも？」

「り…理恵…」

石田理恵「ってそんな夢とかどうこう言ってる時間じゃないのっ！早く支度なさい」

「げげっ、もうタクシーで着替えるよ！ってことで
　今日も元気に行ってきまーっす！」

石田理恵「あなた、靴下！！忘れてるわよーっ！」

「靴下は、もういいんだ～っ！」

石田理恵「ふふ、おかしい人…行って…らっしゃい…」

不倫は文化、男は目で恋をする、女は耳で恋をする…
数々の迷言？を残したこの男には、
もう敵なんかいない。
だってこんなに幸せな家庭を築きあげることを出来たんだから。
石田純一の人生は、まだまだ長い。

辻喜利
◆結果発表 ◆投稿数：2 ◆投票数：7 ◆投稿番号をクリックするとその作品への投票者コメント投稿フォームを表示します。
お題
「石田純一、文化」以上２つのワードを使って一文を作って下さい。
順位	合計	投票	作品
1	6	-	`[No.2]` おちゃめ専門学校さんの作品あぁ・・。広がってる　広がってるムラなくひろがってゆく・・。僕の思想　僕のコットン　コットンに広がる僕の文化しびれる舌　昨日の悪事付いてくるであろう気だるい言い訳僕のコットンに染み渡る君の声・・・コットンの靴下　君のベットに忘れたよ昨日の悪事それが僕の文化　ただの僕本体「こんばんは、石田純一です。」自己紹介は口をつぼめて言うようにしている・・・。
2	1	-	`[No.4]` 九官鳥と猫さんの作品 20XX年、世界は炎に包まれた。森は焼かれ、止まり木を失った鳥達はやがて飛ぶことを嫌い、ついには力尽きるのであった。また、人類は食糧を求め彷徨い愚かな戦争を繰り広げ罪のない人間達がひとり、またひとりとこの世から消えていったこの時代、人工物だけが残る殺風景な星となってしまった… ザッ、ザッ、ザッ… 「りえー！…りえー！居てたら返事してくれ、りえー！！」ワンッ、ワンッ、ワンッ「ま～たお前かぁ」ワンワンワンワンッ！「ごめんな、今日はこれっぽっちしかないんだ。　すまないが、あげる訳にはいかないんだ。」ワンワンワンワン！ハァハッハッハッ… 「そんなにお腹が空いたか…しかたない　俺の分をやろう…はい、魚肉ソーセージ」ワンワンワンワン！！「なんだ、お腹が空いてたんじゃないのか？」ワンワンワン！「どうしたんだよ！こっちに来いってか？どこへ行くってんだよ？　参ったな、りえが待ってるっていうのに…」ワンワンワン！「ちっ、仕方ない…ちょっとだけだぞっ！」犬の後を追う石田純一「おーい！どこまで連れてく気だぁ？」ワンワン！「分かったよ…って、ここは洞窟じゃないか！なぜこんなところに…」ワンワンッ！「お…おいっ！よせよっ！本当にどこまで連れてく気だ！！？」ポチャン…ポチャン… 「さ…さむい…本当にここは今の世の中なのか？」ワンッ！「あっちか！待てったら待てよー」タッタッタッタッ… ワンッ! 「い…行き止まり？」ワンッ！ワンワンワンッ！「こ…ここを掘れってか？」ワンッ！「ったくもー…」ガリガリガリガリ… 「こ…これは…化粧水… 　他にも…歯ブラシ…ブラジャー…パンティー… 　コ…コココ…コンドームまでっ！　一体全体、どうなってんだ！！？　全部、俺が隠れて捨てたものばかりじゃないか！！　やい！犬、貴様どういうつもりだっ！」謎の女「どういうつもりなのかは自分の胸に聞いてみなっ！！！」「こ…この声は！！」謎の女「ふふふ、勘のするどい男ね、どこで培われた力かしら、　　　　そうよ、私が長谷川理恵。いや、石田理恵よっ！」「り…りりり…理恵！！ち…違うんだっ！これには深い訳があってだな…」謎の女（石田理恵）「おもしろそうね、聞かせて貰おうかしら」「…この馬鹿犬にハメられたんだ！全部でっちあげの物語さっ！」謎の女（石田理恵）「バカおっしゃい！この犬は私があなたの浮気捜査の為に… 　　　　　　　　　　　今日のこの日の為にプログラムしたラブラブDOLLレトリバー君よっ！」「な・・・なにっ！？」謎の女（石田理恵）「もう話すことは以上かしら？　　　　　　　　　　不倫は文化の石田純一さん？」「やめろ…やめろ…やめるんだ… 　そのパターはお前がコースデビューした日に買ってやった奴じゃないか！」謎の女（石田理恵）「このパターで汚らわしい過去もろともおさらばよっ！　　　　　　　　　　　死にやがれ！この裸足野郎っ！」「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ　ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あぁっ！！！」ジリリリリリリリリリ… 「ゆ…夢か…やべっ、もうこんな時間っ！」石田理恵「あなたー！いつまで寝てる気！！？」「はい！起きまーす！起っきまーっす！」石田理恵「あなた、昨晩すごいうなされてたわ。なにか悪い夢でも？」「り…理恵…」石田理恵「ってそんな夢とかどうこう言ってる時間じゃないのっ！早く支度なさい」「げげっ、もうタクシーで着替えるよ！ってことで　今日も元気に行ってきまーっす！」石田理恵「あなた、靴下！！忘れてるわよーっ！」「靴下は、もういいんだ～っ！」石田理恵「ふふ、おかしい人…行って…らっしゃい…」不倫は文化、男は目で恋をする、女は耳で恋をする… 数々の迷言？を残したこの男には、もう敵なんかいない。だってこんなに幸せな家庭を築きあげることを出来たんだから。石田純一の人生は、まだまだ長い。
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