ボケクエスト6 チーム会議用CGI
お題
俺は免許持ってないから○○○
俺は免許持ってないからか、よく悪魔に契約を持ちかけられることがあって。ふつう逆だと思わない?乱暴な運転で早死にしそうな奴の方が声かけられそうだなって。違うらしいんだよね。あいつらにとっては、死から一番遠そうな魂こそ、レアもので貴重らしい。たしかに俺は酒も煙草もやらない、早寝早起き、適度な運動と腹八分目。ストレスのたまらない職場に恵まれたのはラッキーだったけど、とにかくそこで平凡な毎日を過ごしてる。そんなこんなで定期的に連中からアプローチを受けてたんだけど、ある時まあいいかって約束しちまったのよ。とある悪魔に、死んだら俺の魂くれてやるよって。まさに魔が差したってやつなのかな。それで聞いたわけ、何かする必要あるのかって。そしたら何もないと。今まで通り、目立たず騒がず地味に暮らして、寿命を迎えてくれればそれでいいと。なんか拍子抜けだけど、まあ有難いことだよね。気にすることも無く淡々と日々を過ごしてたんだけど、そんな俺にもできたわけよ。想い人って言うの?一緒になりたいというか、そんな相手がさ。向こうもまんざらでもない感じで、急接近?してた頃にさ、件の悪魔が現れてさ。言うんだよ、約束が違うじゃないかと。いやそんなこと言われてもねって。好きになっちまったもんは仕方ないし、第一毎日活力にあふれてるよ?前よりさらに元気モリモリだよ?って。でもそうじゃないらしい。そいつが言うには「守りたい存在」っていうのがヤバいと。いざとなったら自分の身を挺しかねないようでは、俺の魂の価値も暴落だと。さすがに傷つくよなあ、そんな言い方ないと思わない?まあでも約束するって言ったのは俺だからさ。わかった、自分の身を第一に考えると。なんかそれ以降、あんまり彼女との距離も縮めづらくってさ。そしたら向こうも不満だよね、私のこと本当に大切なの?って。まあ当然だよな。そうこうしてるうちに言動も激しくなってきて、しまいには「一緒になれないなら飛び降りてやる!」とか言い出して。そのたびにゴメン、ゴメンってなだめすかしてたんだけど、いよいよある日、ブチ切れて本当に線路に飛び込んじまったのよ。嘘だろ?って思う前に身体が動いてて、気が付いたら俺が線路の上。でも彼女がいない。え?って思って振り返ったら、ホームの上に満面の笑みを浮かべた彼女がいてさ。あの悪魔とそっくりの真っ赤な舌が言うわけ、「さよなら、あなたいい人だった」って。電車が突っ込んでくるまでの一瞬で悟ったよね、ああやられたって。ルールも全部嘘だったかって。あとはまあ、ご覧の通り。後からわかったことなんだけど、善良な人間ってのは暗示にもかかりやすいらしいね。やめろ、やめろと釘を刺されたことほど、いざという時に無意識に思い出しちゃうものらしくて。そう。だからさ、俺もそのことを胸に刻んで探してるわけよ。とびっきり魂の綺麗そうな、獲物をさ。
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